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u-ki2012-03-03

【PC】

ASUS <Eee Pad> Eee Pad Slider SL101 ホワイト SL101-WH32G

ASUS Eee Pad Slider SL101 ホワイト SL101-WH32G

Eee Pad Slider SL101
■前から気になってたこの商品、安くなっていたので衝動買い!
タブレットを単なるビューアーとしてではなく、文字入力デバイスとしても使いたい人にはお勧めの機械である。
TF201とどっちが良いか悩んだんだけどねぇ、やっぱ安かったのと、キーボードユニットを持ち歩くか否かを考えると使い分けが難しいと思ってこちらを選択した。俺のメインのメールアドレスはクソ長いので、キーボード使わずに文字入力するシーンを考えたらキーボード外付けという選択肢はなかったのよね。
以下、詳細レビューを記す。
実際、タブレットを使ってみると、これは「Android端末」であってパソコンではない、と頭では理解しているのだが、なんとも心地悪い。でっかいスマートフォンなんだ、シングルタスクなんだ、と思ってもなまじ画面がでかくて解像度も俺の所有してるNetbookなんかよりはるかに上なんで「ノートパソコン」のつもりになってしまうわけで。
で、肝心の文字入力専門のデバイスが内蔵された機械なのに、テキストエディタすら入っていないという事実におののきつつ、さっさと「Jota Text Editor」なるものをダウンロードしてきてガツガツ試し打ちをしてみる。
標準でインストールされている富士ソフト製の「FSKAREN」というのが非常に面白い動きをするインプットメソッドで、予測変換候補をスペースで選ぶよりも画面タッチした方が良い感じで、それやってたらなんかサイバーなタイプライターみたいな機械を触ってる気がしてきた。パームレストがない昔のワープロみたいな機械で文字を打ってるというのもあるかもしれない。キーピッチが所有してるミニノートよりも広いので非常に快適なキータッチだが、右側にShiftキーがないのが惜しまれる。それにしても、画面の半分以上が変換候補で埋まってしまうのはなんとかならないのか?(苦笑)
これはこれで良かったのだが変換効率がいまいちだったので「Google日本語入力」に切り替えて使っている。最初デフォルトで使ったとき、なぜこれはハードウェアキーボードに対応していないのか?と思ったのだが、なるほど、キーボードのタイプをQWERTYにすれば普通に使えるわけだ。ATOKが変換候補が1行表示で良いらしいが、有料なので使うの躊躇している。そもそもテキストも「編集」するのにはこの機械(Android端末)は向いていないし、テキストをベタ打ちするだけだったらハードウェアキーボードとGoogle日本語入力の組み合わせで十分なのでな。こちらだと予測変換候補の選択で画面タッチは必須になってしまうのだが、まぁ、それはそれで面白いので良い。
とはいえ、テキストの範囲選択が面倒臭い挙句に、Ctrl+Sで上書き保存できないのが結構ストレスに感じる。機械の評価とは全く関係ないのだけれど、まぁ、Android端末の使用感ということで。あと、ブラウザから文章やURL引っこ抜いてHTML手でベタうちする、とかいう俺の「作業」には正直使えないなぁ、とか。
スライドしてキーボードが出てくるギミックについては文句なし。他のレビューでも云われてる通り、しっかりしていて不安はない。むしろタブレット型として使うとき、厚みと形状のせいで結構しっかりホールドしないといけないところが欠点として大きいか。iPad2と比べちゃうと薄さと重さで完全に負けてしまうところも悲しいけどな!比較しなければ1kg切ってるので気にならないけどね!(苦笑)
プリインストールされてるPolaris Officeはビューアーとしては超便利。TextとHTMLとExcelJPEG画像が俺の扱うデータの大半なのでこれで十分。MIDIデータも再生できたときはかなり感動した。昔のPCのフォルダからMIDI引っ張ってこようかと思ったほどだ。
Splashtop Remoteというリモートデスクトップソフトも愉快すぎる。操作するPCへクライアントソフトのインストールが必要だけど、超簡単にタブレットからメインPCを操れるのは超快感。
また、ファイルマネージャーが付属しているのも嬉しい。Android3.0以降にはこの手のファイラーが付属しないみたいで、それって俺にとっては信じられない環境なんだけど。で、それで見えるメインのストレージがSDカードなのでビビったが、これが「eMMC」というものなんだね。標準で32GBあれば俺にとっては十分。これに外付けでmicroSDカードが使えればとりえず容量的には問題ない。メインマシンと共有したいデータは外付けカードにシンクする設定にしておけば使い勝手も良い。Appleの製品だとここらへんがiTunesまかせ&融通が効かないのが残念なのよねぇ。
動画や静止画のビューアーとしてはそれ専用に作られてるだけあって文句無し。ただし、選択したディレクトリだけグルーピングしてスライドショーやプレビューする機能が欲しかったな。メディア&デバイスの中の物全部勝手に引っ張ってくるのはやめてほしい。シークレットな画像も晒されちゃうじゃない(苦笑) あとスピーカーがモノラルらしいけど気にならなかった。実際外ではイヤフォンで音を聞くことになると思うしね。
電子ブックビューアーとしての使い勝手は自炊する環境がないこともあってまだ体感してないのだけど、偶然に以前Winnyにハマってた頃に落とした自炊されたエロ同人誌とかのフォルダを開いてみて「こ、これはこの手のものを閲覧するのに最適!」と思ってしまった。しかし、まだ金を払ってこれで文字の本や漫画を読む気にはならんというのが正直なところ。PDFを閲覧するのにも向いているかもしれんね、とか。
ブラウザやメーラーは普通に使えるのでそれも問題なし。特にGoogle系のものであれば相性も良い。アプリでDropboxも使えるようにしたのでファイル共有はまったく問題なし。一昔前はここらへんで苦労したのにね。ポメラとか(苦笑)
バッテリは長時間耐久レースをやったけど、無線LAN使って6時間以上平気でもつことがわかったので個人的には問題なし。節約すれば9時間以上持つというレビュー結果もあるので余裕でしょう。むしろ、屋外で使うときはPocket Wi-Fiの活動限界がボトルネックになると思ったのでそれ用のモバイルブースターも購入して万全(笑) 電源周りで気になったのは通常のUSBからの5V入力では起動しながらの充電はできないところ。電源OFFかスリープしてる状態なら充電できるのであまり問題にしていないが必要に応じては専用の電源アダプタを持ち歩くか予備のを買っておくべき。
というわけで、タブレット型端末というよりは、モバイルデバイスとして使用してみた結果、十分満足の行くものであることが確認できた。もう、なんだか無駄にYouTubeとか見まくり、昔のデジカメフォルダ閲覧しまくりである(笑)
うーん、ただ、大きさと重さが半端なのがなぁ、という気はする。長時間片手で持って何かする、というのには重くてとても向かない。それでもiPadの代わりとしては十分だけど、電子ブックビューアーとか手軽なマルチビューアーとしては7インチくらいのタブレットが最適なんじゃないかと個人的には思ってる。なので、でかいタブレットを持ってわかったのはきっと世の中が求めてるのはKindle Fireなんだろうな、ということだ(笑)
使えなかったら即売ってしまうつもりで購入したが、案外使えるのでそれはしないことにした。とはいえ、モバイルマシンとしてはすでにノートパソコンを幾つも所有しているのでやはり使い道を考えあぐねる、ということになってしまいそうだ(苦笑) 電源入れてすぐ使えるところとか長時間使えるところとかすごくイイんだけどね、いつも使ってるバッグには収まらないので専用のバッグ使ってたりとか、厚みがあって普通のタブレット用のジャケットが使えないのでノートパソコン用のインナーに入れてたりするところとか、実際の運用では色々問題もある。
そういえば特殊な端末であるにもかかわらず、日本のメーカーから専用の保護フィルムが数種類出てるのには助かった(それがうまく貼れなくて苦労したりしたんだけど)。ゴリラガラスの画面は確かに指の油というか指紋が付きやすいけど、ティッシュで拭けばすぐに綺麗になる。なのでむき出しのままでもいいかと思ってたんだけど、フィルムがあるとやはり指紋が目立たなくなるのであればあったにこしたことはないのだった。
というわけで、無駄に長くなったけど、スライド式キーボード内蔵タブレット、「Eee Pad Slider SL101」のレビューみたいのを終わる。